ワイオ龠幸研究会創設者の紹介

上志満 昌伯(かみしま しょうはく)氏

ワイオ理論講師、神道家、ワイオ龠幸研究会創設者

昭和20年 長野県松本市出身

令和3年2月12日逝去

 

40代から、母の病気治癒を願い、宗教の世界に入り、

真光、平和教、佐田神道に学ぶ。

平成9年、ワイオ理論の小笠原慎吾氏に師事。

ワイオ理論講師の傍ら、天照神業、丹生都比売神業、龍宮神界開門神業、封印解除神業、光の柱建柱神業などの各神業、お金の器やカバーの修復、御魂調べなども行い、ワイオ理論の普及と構築につとめた。

著書に「ワイオ理論と神界」シリーズ(たま出版)がある。

 クールな外見に熱い魂を持ち、不器用な侍として生き抜いた立派な人生、天晴れ!    

上志満昌伯講師に贈る詩

俺は知っている

 

俺は知っている

オオスズメバチの残党に

竹ぼうき一本で侍のように

立ち向かって行ったその男を

俺は知っている

 

俺は知っている

早起き野球のマウンドから

プロさながらのフォークボールを

朝飯前に投げていた

背番号1番のその男を

俺は知っている

 

俺は知っている

屋根の上を縦横無尽に駆け回り

筋骨隆々の恐いもののない

自信に満ちていたその男を

俺は知っている

 

俺は知っている

何千何万の書物から

拝金主義の罠を掻い潜り

白い人々の巧みな嘘を暴き

貪欲に真実をむさぼり続けた

その男の飽くなき姿勢を

俺は知っている

 

俺は知っている

どんなに赤く染まっても

どんなに右の翼を広げても

その男の真中にはいつも

理不尽な者への怒りと

苦しむ者への憂いが

苛立ちとともに渦巻いていたことを

俺は知っている

 

俺は知っている

原子爆弾でも洗脳教育でも

根絶やしにすることのできなかった精神が

この国にはいまも生き残っていることを

俺は知っている

 

俺は知っている

楠木正成公も

乃木希典将軍も持っていたその精神を

その男も持っているのだということを

俺は知っている

 

俺は知っている

大宇宙の真理に

武器も持たずに立ち向かって行った

その男の止むに止まれぬ激情を

俺は知っている

 

俺は知っている

志半ばのその男の無念が

俺の想像を遥かに超えているということを

 

だが俺は知っている

時を超え形を変えても尚いつか

純粋な意志は必ず受け継がれるということを

 

どんな人生にも どんな家族にも

どんな国にも どんな星にも

明けない夜はないということを

俺は知っている

 

俺は知っている

その男は世界に一人の俺の父親で

同じく世界に一人の俺の母親を

かつて悲しいくらい不器用に

愛した時代があったということを

俺は知っている

 

俺は知っている

父のたった一言の『ありがとう』が

家族の分厚いわだかまりをいま

やさしく解きほぐしてくれたということを

俺は知っている