ワイオ時事評論No.55 記録・記憶の集合体

人は、苦しまなければ一人前にはなれない。努力して、苦労して、皆、一人前になっていく。「石の上にも三年」「苦労は買ってでもせよ」祖の時代は、誰もが当たり前のこととして、納得して受け入れてきた言葉である。しかし、努力、苦労が、必ず喜びの結果となるとは限らない。それどころか、生涯を苦労したままで、喜びを得られないままで終わる人が多いのではないか。苦労に苦労を重ねて、ようやく余生を楽しもうと思った時には、病気になったり、様々な悩み、苦しみが、すっかりなくなっているわけでもないのが現実である。

 

他者と比べて、自分はまだ幸せであると自分を慰める。祖の時代とは、実に悩み多き人生を強いられた時代である。様々な精神的、肉体的、対人的、経済的な苦しみ、悩みの根本原因が、祖の時代に体験、経験したマイナスの記録、記憶の働きである。したがって、この根本原因を消さない限り、悩み、苦しみは終わりなく続くのである。

 

記録、記憶は、輪廻を繰り返す中で、膨大な数になって、靈、靈体、幽体、肉体、身体、物体の至る所に存在している。それが、生活環境、自然環境、対人縁などによって、記録が表現される。とにもかくにも、この根本原因を消さなければ、原因治療をしなければ、一生、対症療法を続けることになる。しかも、このマイナスの記録、記憶は、基本的に九層に重なっていて、存在している。消してもまた隠れていた記録、記憶が現れてくるのだ。

 

この度、ワイオ龠幸研究会の同志が、自身の記録、記憶との苦闘の結果、この膨大な記録と記憶を、効率よく消すお札の書き方を究明した。本来は、ワイオ器械で一気に消すことができるのであるが、そこに至る器械の働きの素晴らしさの内容究明である。器械は、天変地異の後、本格的に使用していく予定である。

 

“龠幸札の書き方”

「○○(氏名)の全身のマイナスの記録の集合体さん」この書き方で、全身、全心、思い、知識など、マイナスの存在の方々に休んで頂くのである。お札に乗られたマイナスの記録、記憶、思い、知識の方々の思いを聞いて頂きたい。

 

一、K氏の全身のマイナス記録の集合体さん

は~、やっとマイナスの私が休ませて頂くことができます。心苦しく、私の気持ちとしては、早く休みたかったが、自由にはなれず、こうして気づいて下さり、やっと休める。これで、日に日によくなる。昨日から待っていた。遥か昔からの積み重なってきた集合体の中の記録は、おそろしくあって、数ははっきり分からない。奥に潜んでいたものが出てくるので、三日ほど続けてやるのがよい。記録も、記憶も渡りに船で、書けば乗れる。

 

一、K氏の全心のマイナスの記録の集合体さん

長きに渡り、心のマイナス、どれほど傷ついて今日まで来られたことか。私も役目とは言え、心が重くなることもあり、この日を待ちわびていた。おかげさまで、ワイオにおいてこのようにお札をやって頂ける事は、他の人に比べると、どれほど幸せなことか。これからは、軽やかに進めると思う。色んなことで胸を痛められ、苦しい思いをされたことでしょう。どうぞ楽になって下さい。

 

一、H氏のマイナスの思いの集合体さん

あなたのマイナスの記録の集合体、記憶の集合体さんと共に、私も働いておりました。私もこの役目から解放して頂けると、嬉しく思います。辛く、重たく、苦しく、冷たく、重厚な思いの塊となり、また、怒りの激しい炎のようなものとも化し、変幻自在の思いによってつくられました。自分では止められぬ思い、回り続ける心の迷い、そのようなものの中に私はおったのです。私たちも天変地異と共に消えますが、その前にお札に乗って休めること、ありがたく思います。

 

一、H氏のマイナス知識の集合体さん

出して下さい。ここから私も。あなたの役にはもう立てないのです。休まないと人は変われません。この理論を学び、多くの知識を得ても、私が邪魔になっている。お札に乗せて頂きました。これであなたもますます、このワイオに対する知識、深められ、活躍される事と思います。私は嬉しく、引退させてもらいます。

 

全ての存在に、心があることを、少し分かって頂けたと思う。それぞれの存在は、プラスに働ければ喜びを感じ、マイナスに働くことは、心苦しく思っている。祖の時代、マイナスに働かざるを得なかった方々は、心の中では、早く休みたいと願っているのである。自分に関わる全ての存在の心を慮(おもんばか)ることが、精心文明創造の原点であると思う。