先祖供養は、おそらく日本民族は世界で一番、日々の生活の中にしっかりと組みこまれていると思う。新興宗教と言えば、日本にはたくさんあるが、宗教間の違いと言えば、先祖供養の方法の違いとも言える。しかし問題は、成仏とは、いかなる状態のあの世の住人のことを言っているのかということで、そうなると、真に曖昧で定義もないし、成仏したと確認しているわけでもない。ワイオ理論で言えば、成仏とは、もう供養してくれなくてもよいと、先祖の方々が言っている状態の時である。
毎年、春・秋の彼岸とお盆の供養は、先祖が供養を望んでいるから供養しているのである。つまり、先祖は成仏など出来ていないので、毎年供養しているのである。現実は、あの世での生活がとても辛いので、慰めてくれと言ってくる先祖がとても多数いるのである。しかし、供養はそれだけでなく、毎日の今の世(このよ)の生活が苦しいので、先祖のお陰を頂きたくての供養もあり、自分が、家族が、今の幸せを、先祖に対して感謝する意味での供養もある。先祖からすれば、親として当たり前のこと、いつまでも感謝などいらぬとも思っている。高価なお墓など全く望んでいないとも思っている。あるいは、いつまで親の力を頼っているのだとも思っている。
しかし問題は、長い祖の時代の歴史の中で、過去生においての自分の家系、先祖、または自分自身によって造ってしまった、深い恨みを持つ、隙あらば、その恨みを晴らそうとしている怨靈の存在である。とても善い人と言われている人でも、良い家系と言われている家系でも、必ず多数の怨靈に囲まれているのである。何と言っても、天変地異と共にこの怨靈の方々は消滅していくので、一人では行かんぞ、必ずこのチャンスに恨みを晴らしてやる、あの世への道連れにしてやると思っているのである。一日も早い、自分と、自分や先祖の恨みの怨靈の方々をお札で送ってやることをお勧めする。
龠幸研究会では、日々誕生する無成仏靈の方々が、いつでも休めるように、230枚の無成仏靈成仏カードを造ってある。繰り返すが、このカードがあっても強い恨みの怨靈の方々は、なかなかカードに乗りに来ないのである。さらに死に方によっても、カードに乗りに来れない方々もいる。どのような死に方の方がカードに乗れないかと言うと、
一、体を縛られて処刑された方
一、生き埋めで亡くなったり、殺された方
一、地下牢などで亡くなった方
一、原爆や強い熱で焼死して固まってしまっている方
一、集団自決などで、その場に強い思いがあって離れられない方
一、その場で即死し、地縛靈となっている方
一、戦争などで沈む船に自分の体を縛って船と共に亡くなった方々
など、この様に様々な状態でカードに乗れない方々を、観音様が見つけては信号を送って来る。この様な方々には、光の剣、小槌、あるいは光エネルギーを送って、その光に乗せてカードまで導く、光エネルギーを出すカードもあって、可能な限り、天変地異の前に成仏して頂く事が今はできている。観音様が、怨靈の方々を日々説得してカードに乗せようとしている事はもちろんである。つまり、どれだけ大々的な供養を行っても、現実には成仏出来ていない、苦しい状態の靈の方々が、たくさんいるのである。