信州安曇野市穂高に観光ワサビ農園があり、遥か昔に鬼のように恐れられ、近隣を荒らしてまわっていた八面大王という大悪党がおり、その大王がワサビ畑の一角に住んでいたと、岩屋をつくって宣伝に使っている。説明文によると、八面大王は多数の部下を従えて悪事を働いていたが、最後は天皇の軍隊と戦い、坂上田村麻呂に敗れて、体をバラバラにされて、葬られたと書かれている。八面大王の真実を話したい。
名前の八面とは、釈迦の説かれた修行の基本となる、八種の徳目(正しい見解、正しい決意、正しい言葉、正しい行為、正しい生活、正しい努力、正しい思念、正しい瞑想)の八正道の八の徳目をもったという意味であり、多くの人々に慕われ尊敬された、安曇野一帯の偉大な指導者であった。
今から2000年前、アテルイは東北で、八面大王は信州で、不当な権力を振りかざしていた皇軍と戦っていたのである。坂上田村麻呂とは年代が違うが、彼は皇軍の歴史に残る代表的な将軍なので、あちこちで都合よく使われている。あの平将門が首と同を切り離されて葬られたように、その強大で偉大な力を恐れた権力側が、復活を恐れ、二度と権力に反抗しないように葬られたことと同じである。大東亜戦争での日本軍の強さを知ったアメリカが、自ら行った大戦争犯罪の復讐を恐れて、七年かけて自虐史観に洗脳したことと同じである。
以前から考えていた八面大王との対話がようやくできて分かったのであるが、この偉大な指導者は、その後、幕末から明治にかけて活躍した西郷隆盛として生きた。ようやく新しい時代創造の時を迎えた今、自分の(魂の)思いをしっかりと受けとめて行動してくれる人間を求めている。大国常立大神が、大王に相応しい人間を探してくれている。「命もいらず名もいらず」の西郷隆盛が、西南戦争によって、新しい時代移行期の混乱を最小限に食い止めたことこそ、八面大王の名に相応しい生き方の結果であったと思う。
祖の時代は権力に逆らう者は、常に言われなき汚名、悪名を着せられた末、殺されていく。世界の歴史の50%は時の権力者の都合によって、事実が捻じ曲げられて伝えられている。現在の中国、韓国の日本に対する歴史認識を見れば、人類の精心的進化は少しも進んでいないことがはっきり分かる。
見えない世界が分からなければ、歴史の真実も将来に対する確かな判断もできず、時代を先駆けることなどできない。八面大王の御魂の方と来年は会えると思う。ここにも天変地異が延びたプラスがある。
小泉進次郎氏は新時代創造の核になる魂の一人である。