ワイオ時事評論No.206 休みゆく世界遺産

1972年、ユネスコにおいて「世界の文化遺産及び自然遺産に関する条約」に基づき、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき顕著な普遍的な価値を持つ物件で移動不可能な不動産や、それに準ずるものが対象となり、世界遺産リストに登録された。その数、現在、1031カ所、日本では19カ所。19番目の「明治日本の産業革命遺産」の登録に関しては、韓国が恥知らずな妨害を行ってきたことも記憶に新しい。


それにしても、人類にとって共有すべき普遍的価値と言っているが、それは物質文明創造の祖の時代における価値観において普遍的である。自然の美しさはいつの時代においても普遍的であり良いと思うが、原因の世界では、文化遺産については、新しい精心文明創造の時代に残す必要はないと判断している。


したがって、この度の天変地異において、世界遺産の80%は、自然遺産も含めて消滅していく。富士山も噴火によって、あの美しいピラミッドの形が台形になってしまう。三保の松原の松もすべて消えてしまう。世界遺産に登録されると観光客も増え、経済効果もあり、苦労して遺産登録されたのに、喜びも束の間となる。要するに、世界が認めている普遍的なものさえも、根底から変えてしまうほどの宇宙のルールの変化に基づく大変革が起ころうとしているのである。それは、もちろん世界遺産だけでなく、あらゆる分野においても大変革が起こるのだ。日本においては19カ所の世界遺産のうち、15カ所が消え、4カ所だけ残る予定になっている。


人類にとって何が本当に普遍的であるべきなのか。新しい価値観の創造の始まりの時が近づいている。